サイトの説明文を記述します。
デュッセルドルフにあるノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館(K20 / K21)では、今年9月29日から来年2月10日まで、クレー作品100点を一堂に集めた展覧会「100 x Paul Klee」が開かれています。第二次大戦後、ドイツの州立美術館として最初に建てられた同館は、1960年にクレーの作品88点をアメリカのコレクターから購入、これを礎に収蔵作品が整備されてきました。
20世紀美術の流れをテーマに、マティスをはじめモダニズム絵画の充実したコレクションを集める一方で、クレー作品についても徐々に増やしていきましたが、作品がちょうど100点に達したのを契機に、今回この展覧会が企画されました。展覧会では単に作品展示をするだけでなく、個々の作品の時代背景、作品にまつわるヒストリー、クレーの技法といったきめ細かい紹介をしています。
同展覧会では「日本語ガイドツアー」も行われていて、次回は12月9日(日)11:30〜12:30が予定されています。ガイドツアーのお申し込み・お問い合わせは日本人スタッフTanaka Mikaさんまで。tanaka.schmacks@t-online.de
バウハウス・スタイル バウハウス・キッチン
9月にスタートした「バウハウス・スタイル バウハウス・キッチン」展も、残すところ3週間となりました。クレー協会会員の皆さまには招待チケットをお送りしてありますので、まだご覧になっていない方は、会期中、ぜひともご覧ください。会場はパナソニック電工・汐留ミュージアム(東京都港区東新橋1-5-10 パナソニック電工ビル4階 電話03-5777-8600)、銀座通り8丁目から1~2分のところです。
この展覧会は、1920年代のドイツで女性の社会的地位が重要視されはじめた頃、独立したキッチンという新しい考え方にもとづいて、ヴァルター・グロピウスを始めバウハウスのアーティストたちが機能的で居心地のよい空間作りに取り組んでいったことをテーマにしています。
会場には、世界文化遺産に登録されたデッサウ・バウハウスのマイスター・ハウス(教職員住宅 設計・グロピウス)のキッチンが再現されています。現地デッサウのマイスター・ハウスでは、まだキッチン内部は整備されておらず、この展覧会のモデルが世界初の試みです。当時使われていたガス・オーブンや瞬間湯沸器、食料貯蔵庫、戸棚、コーヒーミルやキッチン用品など、バウハウス・キッチンの詳細が見られ、現代のシステム・キッチンの元となった空間デザインはとても興味深いものです。
また、雑誌「PEN」の10月15日号では、今回の展覧会に合わせて現地取材をしたバウハウス特集記事が掲載されています。
ザクセン・チェコ・ウィーンの旅
2010年10月8日から16日までザクセン・チェコ・ウィーンの旅行会を行いました。
今回の旅行会は、直接パウル・クレーに関連する内容ではなく、音楽の旅でした。あえて云えば、無類の音楽好きであったクレーを忍んで、音楽好きどころか自身優れたヴァイオリニストでもあったクレーですから、牽強付会ではありますが、クレー協会の研修旅行として無理のないテーマだったと思います。
日本を出て最初の到着地はライプツィヒ。いま汐留ミュージアムで開かれている「バウハウス・テイスト バウハウス・スタイル」(12月12日まで)のドイツ側キュレイター、トルステン・ブルーメさんが住んでいる町ですので、ご夫妻で案内をしていただきました。何といってもライプツィヒはバッハの町。聖トマス教会の墓所を訪ねました。
ライプツィヒからマイセンを経由してドレスデンへ。日本でもお馴染みのゼンパーオペラで「椿姫」を前衛的な演出で鑑賞、もちろん王宮絵画館ではラファエッロの「システィーナのマドンナ」を始め、ザクセン王国が誇る名画の数々に触れました。ちょうどフェルメールの小企画展も開かれていました。
ドレスデンから船でピルリッツという町までエルベ川を上り、美しい離宮と庭園を訪ね、渓流の奇岩で知られるザクセン・スイスで昼食、夕方にはプラハに到着しました。プラハではスメタナ劇場(国立歌劇場)で「リゴレット」。チェコだけはまだ通貨がユーロではなく戸惑いました。
ウィーンでは国立歌劇場、楽友協会のグループに分かれ、それぞれオペラと演奏会に臨みましたが、とても3日間ではウィーンの魅力すべてを味わうことはできません。レオポルト美術館のエゴン・シーレ、クリムト、美術史美術館のブリューゲル、ルネサンス絵画、アルベルティーナの「ミケランジェロ展」と「ピカソ展」、なにもかもが圧巻でした。
「20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代」展
デュッセルドルフにあるノルトライン・ヴェストファーレン州立美術館が所蔵する近代絵画の
名品を揃えた上記展覧会がいよいよ10月から始まります。開催地は名古屋、東京、
神戸の3都市。展示作品は全64点のうち27点がクレー、それに6点のピカソは圧巻です。
名古屋については下記のホームページをご覧下さい。
2008年10月18日(土)~12月14日(日)
名古屋市美術館(名古屋市中区栄2-1725 白川公園内)
052-212-0001(名古屋市美術館)http://www.art-museum.city.nagoya.jp/index.shtml
東京展は来年1月2日から3月22日まで(今期中無休)で、
会場は渋谷・東京文化村ザ・ミュージアムです。今期中、施設内のカフェ・ドゥマーゴでは
クレー・メニュー(限定数)やクレーの作品モティーフによる「パウル・クレー刺繍カフェ」
なども開催する予定です。くれー協会会員のみなさまには招待券をお送りします。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/index.html
「クレーの詩・クレーの音楽」PartⅡ
昨年10月谷川俊太郎さんをお招きして開催した「クレーの詩クレーの音楽」の
第2段として、今年はサロンオーケストラ(3人編成)の演奏と朗読で構成する
プログラムをお贈りします。クレーはほぼプロフェッショナルのヴァイオリニスト
でもありましたが、彼が演奏していた(と思われる)曲や聴いていた曲などを交え、
クレーが書き残した日記や手紙からテキストを選んで朗読します。
時・12月23日(祝) 14:00~15:30
所・ブリヂストン美術館ホール(東京都八重州口)
出演・アンフィニ・サロンオーケストラ
(ヴァイオリン:クロード・小林、鈴木智子 キーボード:川村紀子)
朗読:新藤信(日本パウル・クレー協会事務局長)
入場料・当日券3,000円、前売る券2,500円(自由席、美術館入館券付き)
定員・130名(先着順)ホームページミュージアムショップえも申込ができます。
(10月中旬から)
http://birdgestone-museum.gr.jp
主催・石橋財団ブリヂストン美術館
お問い合わせ・ブリヂストン美術館 03-3563-0241
英国植物の世界展 無事終了しました
千葉県市川市の吉澤ガーデンギャラリーで開かれていた展覧会(7月19日~9月7日)は
おかげさまで無事終了しました。今後、機会があれば他の会場でも開催したいと
思っています。図鑑の挿絵として歴史に隠されていた植物画を、独立した美術品
として取り出し、あらためて美術館の壁面に飾ってみると当時の画家の職人の、
丁寧な手仕事のぬくもりが伝わってきました。
今期中2度のおこなわれたギャラリートークには、クレー協会会員のみなさまを
はじめ多くの方にご参加いただきました。この場をお借りして御礼申しあげます。
バウハウス・デッサウ展
クレー協会が後援しているこの展覧会は、東京芸大美術館、浜松市美術館に続いて
新潟市新津美術館で開催中です(9月13日~10月19日)。クレーが教育者として
活躍したバウハウスは、1919年、新生ドイツ共和国のヴァイマールに
開校しまいたが、政治的な事情で同地を追われデッサウ市に移動します。
そこには学長グロピウスの設計による立派な校舎や教員用住宅など、
現在は修復されて世界遺産に登録された建物が完成し、短期間ながらも
バウハウス黄金時代が展開します。デッサウ・バウハウス財団所蔵の資料を
一堂あつめたこの展覧会には、カンディンスキーやクレーが教えていた学生の
習作など、普段は人の目に触れることのないものも展示されています。
新津のあと、展覧会は宇都宮美術館に巡回して日本ツアーを終了します。
「新しき天使」鑑賞する旅 参加者募集!
2008年5月29日~6月4日 スイス、クレー鑑賞旅行会
5月下旬からスイス、ベルンのパウル・クレー・センターで開かれる特別展
「失楽園-天使の眼差し」に幻の作品「新しき天使」(1920年作)が出品されます。
この絵は歴史哲学者ヴァルター・ベンヤミンガがミュンヒェンの画廊で購入して
以来、長く所蔵していたもので、ベンヤミンが亡くなってから所在不明となり
幻の作品と呼ばれていました。現在、この絵はイスラエル美術館に展示されおり、
エレサレムに行かなければ観ることはできません。
その作品がクレー・センターに展示されることになりました。
但し、展示期間は5月30日の同展オープニングに出席した後、
ティンゲリー美術館(バーゼル)、オスカー・ラインハルト・コレクション
(ウィンタートゥール)、ルツェルン、温泉保養地バーデン
(温泉に浸かって集中美術セミナーを予定)、チューリッヒなどをゆっくりと
回って6月5日(木)に帰国の計画です。
ベルン2泊、バーデンで1泊、チューリッヒ2泊、いずれも5つ星、4つ星クラスの
ホテルをご用意しております。(下記参照)
参加ご希望の方は、電話、ファックス、メールいずれかでクレー協会まで
お問い合わせ下さい。
日本パウル・クレー協会 新藤信/林綾野
5/29(木)東京(成田)発チューリッヒ着→ベルン泊
5/30(金)ベルン、クレーセンター見学 展覧会オープニング出席 ベルン泊
5/31(土)ベルン→バーゼル→バーデン泊
6/1(日)バーデン→ウィンタートゥール→ルツェルン泊
オスカー・ラインハルト・コレクションなど見学
6/2(月) ルツェルン→チューリッヒ泊
6/3(火) フリー(美術館案内あり) ※オプション:オペラ鑑賞
6/4(水) チューリッヒ発
6/5(木) 東京(成田)着 到着後、空港にて解散
参加費:460,000円(一室2名使用・シングルコースは85,000円加算)
ビジネスクラスは410,000円追加となります。
※いずれの場合も空港税30,050円が別途かかります。
ミニマム参加人数10名以上の料金です。満たない場合は多少変動します。
Cafe Kleeのご案内
2008年5月11日(日)12:00~15:00
2月の「クレー食卓」に引き続き、食のいベネトを開きます。
前回、男性の参加者がいらっしゃませんでしたので、今回は一緒に
お料理を作るのではなく、Cafe Kleeとしてこちらでご用意します。
是非、お料理を召し上がって戴きながら、クレー談義のひとときを過ごして
戴ければと思います。参加ご希望の方は、協会までメール、電話、
Faxにてお申込みください。
(先着10名)
会場「無尽」港区南青山6-3-13 Tel。03-3498-3717
会費 6,000円 ショートレクチャー+クレーの料理